火鍋に必ずと言っていいほど使われる漢方「八角」。
実は八角は火鍋以外にも私たちの日常で頻繁に使われるかなりポピュラーな漢方です。
八角は医学的にも健康への効果が認められており、八角入りの火鍋を食べることによって、弱った胃を改善できるかもしれません。
今回は火鍋には欠かすことのできない漢方「八角」について解説していきます。
八角とは?
八角とはその名の通り、角がいくつもある星やヒトデのような形をした漢方です。
角がたくさんあるので「八角」と呼ばれていますが、実は八角は木の実を乾燥させたものです。
「トウシキミ」という木の果実
八角は「トウシキミ」という木の果実を乾燥させたものです。
「トウシキミ」とは、中国福建省や雲南省などの山間部で栽培されている常緑の高い木です。
この実は角が8つある星のような形をしていることから八角と呼ばれています。
スターアニスとも呼ばれる
発覚は非常に強い甘い香りが特徴です。
この香りは「アニス」と呼ばれる香辛料の香りと似ていることから、星のような形をしたアニスという意味で「スターアニス」と呼ばれることもあります。
独特の香りは臭み消しにもなる
八角の独特の香りは臭み消しになることから、豚肉や鶏肉を使う中華料理や台湾料理などの料理によく使われています。
また、日本では餃子の中に使われることもあり、餃子のニラとニンニクの匂い消しの役割で使用されます。
シナモンと似たような、どこか鼻にツンとくる甘い香りを放っていますが、八角の方が香りが強いので、シナモンはお菓子に八角は肉料理に使われるのが一般的です。
八角の効果
八角は漢方薬の原料になる生薬として認められています。
そのため、実際に医学的には次のような効果があると言われています。
- 身体を温める
- 胃腸を整える
- 食欲増進
- 痛みを止め
- 気のめぐりをよくする
- 母乳の出を促進
この中でも身体を温める効果が高いと言われています。
「火鍋を食べると体が温まる」と感じる人が多いのは、八角が効果を発揮しているのかもしれません。
タミフルの原材料
なお、八角はインフルエンザワクチンのタミフルの原材料に使われていることでも知られています。
八角そのものにインフルエンザウイルスを退治する効果はありませんが、八角から抽出されるシキミ酸という成分が10回の化学反応を経てタミフルの成分のオセルタミビルを合成することができるのです。
それだけ八角は薬学的に信頼のある漢方だといえるでしょう。
なお、現在はシキミ酸は遺伝子組み換え大腸菌を用いた発酵法によって生成されているので八角は使用されていません。
消化作用も期待できる
八角には「リモネン」という成分が含まれています。
この成分は胃腸運動を活発にして消化を助ける効果があると言われており、八角は消化促進や食欲不振の改善にも役に立つ漢方です。
女性ホルモンの分泌やストレス解消に
さらに発覚の独特の甘い香りはエストロゲンという女性ホルモンの分泌を促すと言われています。
これによって生理痛や生理不順の改善や、更年期障害の緩和などに効果が見られることがあるでしょう。
また、八角に含まれる「ピネン」という成分はストレスの緩和や気持ちを落ち着ける効果があると言われています。
ストレスが溜まっている時や、精神不安定な時に八角を摂取することによって気持ちを落ち着け、ストレスを改善する効果が期待できるでしょう。
yangyangの火鍋には八角が丸ごと
薬膳火鍋yangyangでは他の漢方の香りとの相性や、スープの香りなどについて何度も何度も試行錯誤を繰り返し、マーラースープのみに八角を入れてあります。
マーラースープ独特の香りを緩和するのと同時に、消化促進や保温効果などを期待していただけます。
ぜひ、八角の効果とともに本格薬膳火鍋をお楽しみください。