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そもそも火鍋ってどんな鍋なのでしょう?

なぜ、数ある鍋の中でも専門店が設けられるほど特殊なんでしょうか?

火鍋ルーツや特徴についてご説明していきます。

火鍋のルーツは様々

火鍋のルーツはさまざまで「よくわかっていない」というのが結論です。

主な起源として挙げられるのが次の2つです。

  • 内モンゴルの羊肉料理として発祥
  • 磁器口の船乗りが牛・豚の内臓に食塩や山椒を振りかけて完成

各地でさまざまに発展した形が今の形となりますが、今の形でさえも1つではありません。

そのため、現在も火鍋は地域によってその味付けや特徴などが大きく異なります。

最古のルーツは3000年前?

鼎火鍋のルーツ

火鍋の起源は明らかになっていません。

しかし、最も古いルーツは3000年前まで遡るのではと言われています。

火鍋は3000年ほど前に発明された「」という食器と関係があると考えられているためです。

「鼎」は鉄製の大鍋で3本もしくは4本の足で支えられています。

その当時はおいて、牛や羊の肉を「鼎」の中で煮て神にささげる祭事を行った後、皆で分け合って食べたものと考えられています。

これが火鍋の最も古い形と言われています。

火鍋は神事で神に捧げられていた料理だったのですね。

なお火鍋が最も盛んだったのは火鍋が最も盛んだったのは清の時代で、『清代档案史料叢編』という資料には「千叟宴」の記録が残っています。

1796年に宮中で催された「千叟宴」では5000人以上を集めて1550の火鍋を食したことが記載されています。

火鍋の種類

私たち日本人は火鍋というと「辛い鍋」程度の認識しかありません。

しかし実際には火鍋にはさまざまな種類があり、主な火鍋の種類としては次のようなものがあります。

火鍋の種類 地域 特徴
菊花火鍋 蘇杭 さわやかな香りで独特の風味
狗肉火鍋 湘西 犬の肉の火鍋
毛肚火鍋 重慶 辛味とふくよかな香り
羊肉の火鍋 北京 羊の肉の火鍋

私たち日本人がよく食べているのは、北京の羊肉の火鍋です。

この他にも火鍋には杭州の三鮮火鍋、湖北の野味火鍋、東北の白肉火鍋、香港の牛肉火鍋、上海の什錦火鍋などさまざまな種類があります。

火鍋と食文化の関係

火鍋は鍋に入れる食材の並べ方にも文化が大きく関わっています。

「前飛後走、左魚右蝦、四周軽撒菜花」

これは鍋の手前には禽鳥類、後ろに動物の肉類、左に魚、右にエビなどを並べ野菜を散らすという食材の並べ方の決まりです。

反対に、招かざる客が来た時には並べ方を逆にし、手間に肉、後ろに禽鳥類を入れ「早く帰れ」という意思表示となります。

古くからの歴史がある火鍋は食材の並べ方などから食文化を示すものとなっています。

医食同源

医食同源

医食同源とは「食事から病気を予防・治療しよう」という感が方です。

この点、日本の七草粥に近い考え方があります。

台湾では正月7日に健康のために火鍋を作る文化があります。

具材は肉、魚、ニラ、香菜、ネギ、ニンニク、セロリと決まっており、1つでも欠けてはなりません。

火鍋は健康食として日本でも注目されていますが、それは古来より火鍋が健康と深く関わってきたからだといえるでしょう。

鍋が2つに仕切られている理由

火鍋の鍋はそもそも5つに分かれていました。

これは三国時代、魏の文帝のとき「王熟釜」という記録に残されており、ここでは鍋を5つに仕切り、それぞれに別の味(五味)の食材を入れたものと記録されています。

これが現在は2つに仕切る形の起源だと考えられています。

火鍋に薬膳を入れるようになったものが薬膳火鍋

薬膳火鍋

このように火鍋自体は中国大陸で歴史のある鍋料理です。

ここに薬膳を入れたものが薬膳火鍋です。

今や薬膳火鍋は中国では最もポピュラーな鍋料理となり、日本におけるしゃぶしゃぶの起源になったとも言われています。

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