こんにちは。
今日は当店の火鍋に必ず使われている漢方である「草果」についてご説明していきたいと思います。
当店は草果を辛いマーラースープと、白湯スープのどちらにも使用しています。
香りという点では火鍋に欠かすことができない重要な漢方であると同時に、草果は健康にもよい影響を及ぼすと考えられています。
草果の起源は効能について解説していきます。
草果とは
草果は中国の食材の一つです。
ショウガ科スグ属の植物の実のことを指し、この植物は長さが2~2.5mもある非常に背丈の高い植物です。
株に香りが強く、近づくだけでヒリヒリとした香りが漂います。
草果は成熟すると写真のような赤褐色になり、この色になると収穫されます。
草果は古くから中国において香辛料や生薬として利用されてきました。
草果の効果
草果は漢方の生薬としても使われています。
主に次の3つの効果があると言われています。
- 体を温める作用
- 発汗作用
- 消化吸収を促進する作用
あくまでも東洋医学に基づいた考え方ですが、中国では古くから体を温めて発汗させ、胃腸に効くと考えられてきました。
また、実際に漢方薬局などでは草果を「消化促進や膨満感や胸のつかえ、嘔吐、下痢などを抑える薬」として販売されています。
実際に当店でもお客様の中に「たくさん食べたのに翌朝お腹が楽」などとおっしゃるお客様がたくさんいます。
これは草果による働きが効果を発揮しているのかもしれませんね。
火鍋には欠かせない草果
草果は胃腸の健康状態をよくする漢方であると言われていることは事実です。
しかし火鍋店目線では「健康にいい」という理由だけで草果を使用しているわけではありません。
草果の放つ、独特のスパイシーな香りは火鍋に欠かせないんです。
辛みがありながら、少しスーッと爽やかな香りは火鍋のトウガラシだけでは独特な香りを形成する非常に大きな要因となっています。
当店では商品開発の過程で、草果なしの火鍋を作ったこともありましたが、全くパンチの足りない香りとなってしまいました。
火鍋ではスープに効果が染み出している
お客様の中には「火鍋に入っている草果って食べられますか?」と聞いてくる方が多数いらっしゃいます。
漢方薬として使われているくらいですので食べてももちろん問題ありません。
しかし、草果の実は固いですし、噛めたとしても口の中でザラザラするので決して美味しいものではありません。
スープで煮込むだけで十分に草果の成分は染み出していると言われていますので、香りとスープだけで草果を味わうのがおすすめです。